子供の貧困は親の貧困。親子丸ごとのサポートが必要。

「子どもの貧困」は家庭の貧困であり、親が抱える貧困です。親子を丸ごとサポートしないと、困窮する子どもたちの環境は改善されません。

認定NPO法人 CPAOは、困窮状態にある子どもとその親を中心に「親子丸ごとサポート」という活動趣旨のもと、親子の生活を安定させることを最も大切にしています。

活動のきっかけとなった
大阪の母子餓死事件

2013年5月24日、大阪市北区のマンション一室で、
28歳のシングルマザーと3歳の男の子の遺体が
見つかった事件を覚えているでしょうか。
室内に食べ物はなく、ガス代の督促状が入った封筒裏に
「最後にお腹いっぱい食べさせてあげられなくてごめんね」
という遺書のようなメモが残されていました。
生活に困窮し、餓死した可能性が高いとみられています。

困窮しながらも「助けて」と声を上げられず、自らを追い詰めてしまっている方が少なくありません。

私たちは、事件の翌日に子ども支援関係者とともに団体を立ち上げ、母子が見つかったマンションに近い天神橋筋商店街での夜回りから活動を始めました。
まずは生活困窮を抱えた親子に対して必要な支援を知るため、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと共同し、シングルマザー100人の聞き取り調査 を行いました。

シングルマザーは非正規雇用の仕事の方が多く、母子家庭は貧困状態に陥りやすいのが現実です。調査で寄せられた、
「気軽に行ける居場所が欲しい」
「お金も時間もなくて子どもたちをどこにも連れていけない」
「子どもだけでもごはんが食べられる場所があれば」
という声をもとに、居場所活動、子どもたちのニーズサポート、そして主軸の活動となる食を通したアウトリーチ(子ども食堂や宅食)へと展開してきました。

わたしたちの活動

CPAOは、生活困窮を抱える世帯の子どもたちを中心に、親子の生活支援を行っています。
「まずはごはん!」=食を通したアウトリーチでつながり、子どもと親をまるごと支える生活サポートで抱える問題を共に乗り越え、子どもたちの生活に一歩踏み込んだ暮らしのサポートをしています。

まずはごはん

食を通したアウトリーチで子どもたちやその親とつながり、信頼関係を築きます。

子供のニーズサポート

環境に左右されず、子どもに必要な成長や学びの機会が持てるよう、居場所活動や学習支援を行っています。

お母さんのエンパワメント

自分らしい働き方を通じた社会参加を目的として、エンパワメント型の就労サポート事業をスタートしました。

相談・生活支援

問題が複雑であれば背景からお聞きし、ともに暮らしの安定を目指して問題に介入します。

調査・政策提言

現場での気付きをもとに研究者や実践者と連携し、実態調査を行い、より良い制度に向け提言活動を行います。

代表メッセージ

養育の責任を親だけに負わせず、孤立状態の子育てと
社会をつなぐ。

活動初期の聞き取り調査や夜回りを通じて、精神的にも経済的にも厳しい状況に置かれている数多くの親子らと出会いました。その親子らは孤立している方が多く、母親自身が親の暴力や育児放棄など不適切な環境で育ち、病気、夫からの暴力、離婚、職探しなど、さまざまな問題を抱えていることが分かりました。そういった母親だけに養育の責任を負わせるのではなく、孤立状態の子育てと社会をつなぐことが必要です。

私たちは、子どもを地域や社会で育てることを目指し、そのための制度づくりと、心ある方々と地道につながりながら、これまで様々な形で取り組みを続けてきました。

今後は、さらに養育の社会化に向け、家事育児などの生活サポートや就労サポートに活動を展開し、子どもの育ちを中心としたコミュニティモデルの実現へと動いていきたいと思っています。

人と人とがつながり、みなさまがその一人になっていく。つながりが増えれば、その分、救われる子どもが増えます。
みなさま引き続き、ともによろしくお願いいたします。

代表プロフィール

徳丸ゆき子
認定NPO法人 CPAO理事長、大阪子どもの貧困アクショングループ代表
大阪市生まれ。NPO法人にて不登校、ひきこもり支援に従事したのち、2002年より国際協力NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに所属。国内事業を担当。子どもの社会参画、子どもの貧困、東北大震災復興支援のスタッフを経て、2013年に現団体設立。
2020年に第6回 糸賀一雄記念未来賞を受賞。

書籍紹介

「まずは ごはん ささえあう社会への、はじめの一歩」

子どもが気軽に行ける場所や、子どもをあたたかく見守ってくれる人が増えることを願い、その牽引役を担ってきたCPAOの試行錯誤が、これから子どもたちのために何かを始めたいと思っている人たちへのエールと提案となって出版された。

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ロゴに込めた想い

私たちは、「地域ににぎわいをつくりたい。そして、そこからこぼれる子どもをなくしたい」という思いで、全国こども食堂支援センター・むすびえを設立しました。その思いを少しでも共有してくださる方が、ここで結び会って欲しいという思いを込めて「むすびえ(結び会)」と名付けました。
むすびえのロゴには、「こども食堂」「こども食堂の支援者」「未来の子どもたち」が結ばれ、彩のあるやさしい未来をつくりたいという思いを込めています。

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