先月から、関わっている子どもたちのまわりでつらい出来事が続き、子どもたちもスタッフも、気持ちが落ち込んでいました。
そこで少しでも心と体を休められたらと思い、今回は女の子たちと一緒に、和歌山県橋本市にあるシーパオの拠点へ出かけました。
橋本の拠点は、高野山を一望できる高台にあります。
着いてからは、みんなで周辺を散歩しながら、よもぎや、CPAO WORKS/若者やシングルマザーの仕事づくりの一環で育てているハーブを摘みました。
拠点に戻ってからのランチは、「あったかいものが食べたい」というリクエストに応えて、みんなでお鍋にしました。
湯気の立つ鍋をはさんで他愛もない話をしているうちに、少しずつ表情がゆるんでいきました。
食後は、おしゃべりを続けながら、摘んできたよもぎとハーブでバームづくり。
おしゃべりに夢中でちょっとした失敗もありましたが、拠点いっぱいにハーブの良い香りが広がり、手のひらサイズのバームがたくさんできました。
それぞれ自分用のバームを持ち帰り、残りは大阪に持ち帰って、関わるシングルマザーやスタッフにも配ると、とても喜んでもらえました。
ちょうど紅葉も始まり、澄んだ空気の中を歩きながら、
「なんかちょっとスッキリしたかも」
という声も聞こえてきました。
一方で現場には、あいかわらず「食べるものがない」「子どものミルクがもうない」といった相談が連日のように届いています。
一度食料をお送りしたからといって、それで暮らしの問題がすべて解決するわけではありません。
小さな団体として「どこまで・どう続けるか」を悩みながら、それでも手を止めずに、相談と向き合う毎日です。
大きなことはできなくても、
目の前の一人ひとりの時間と気持ち、そして「今日のごはん」を大切にすること。
その小さな積み重ねを、これからも続けていきたいと思います。
もしよろしければ、シーパオの活動を知ってもらえたり、シェアやご支援という形で一緒に支えていただけると心強いです。





