今回、私たちは2025年5月2日〜5日のゴールデンウィークに、大阪の高校生やボランティアの方々とともに珠洲市を訪問し、さまざまな活動を行いました。
子どもたちと遊び、食べ、学ぶ――高校生ボランティアの力
今回の支援では、「子ども食堂」や「プレーパーク」、さらには米づくりやタケノコ掘りなど、地域の自然や文化にふれる豊かなプログラムを実施しました。大阪から参加した高校生たちは、珠洲の子どもたちから「お兄ちゃん、お姉ちゃん、遊ぼう!」と親しげに声をかけられ、すぐに打ち解けてうれしそうにしていました。
手が足りない場面では、地元のお母さんたちが積極的に協力してくださり、温かい食事を時間どおりに間に合わせ作ることができました。
地元の旬を味わう「食の支援」
今回の子ども食堂では、昨年も大好評だったペルー料理に加え、地元の方々が提供してくださったタケノコ、山菜、取り立てのワカメなどを使用しました。前日からアク抜きをして準備してくださった方や、「これもよかったら食べてね」と漬物や野菜を届けてくださる方もいて、“地域の食の力”を感じる時間となりました。
地元と始める「米づくり」プロジェクト
地元の若者やお母さんたちと一緒に、10年以上耕作放棄されていた田んぼの再生も進めています。用水路の掃除や草刈りなどを経て、現在は苗づくりの真っ最中。6月初旬の田植えに向け、準備を整えています。子どもたちと“育て、食べる”体験を共有することで、命と暮らしの大切さを実感しています。
希望をつなぐ「こいのぼりフェスティバル」
昨年、地震と豪雨の二重被害を受けた大谷地区では、「こいのぼりフェスティバル」が開催されました。もう難しいのではないかと言われていた中、小中学校合わせて4人の地域の子どもたちを、会場全体が温かく見守る光景は、「希望」を感じることができました。
不便の中にある豊かさを、これからの復興へ
被災地では人口減少が進み、「これからの復興はどうなるのか」と不安な声も多く聞かれます。しかし、残る人たちが小さな希望の火を絶やさぬよう、懸命に前を向いて歩んでおられます。
私たちも引き続き、関わらせてもらいながら、「不便の中の豊かさ」を学び、「まずはごはん!」子どもがおなかを空かせることのない社会の実現に向けて、何ができるのか模索していきたいと考えています。








