今月も2回訪れました。みなさまにも報告を差し上げていた珠洲市での米づくりは、市内外の多くの方に支えられ、子どもやお母さんたちと田植えから稲刈りまでやり遂げることができました。
収穫祭では出来立ての新米をみんなで食べ、「自分で植えたお米を食べられてうれしい!おいしい!」と喜び、いつもは食の細い子もお変わりしたり、農家の方からも「上出来だね」と褒めていただきました。自分たちでつくったものを食べる体験は、自信につながりました。
さらに、関西よつば連絡会さんから提供いただいたお肉や野菜でBBQを行い、地域の人たちと食卓を共にしました。都会の「孤育て」とは違い、珠洲では不便さを補うために助け合うことがあたりまえです。その体験は、大阪に住む私たちは「支え合って生きる大切さ」を実感する学びの機会となっています。
また自分たちで作った米の稲藁は和紙にしてパッケージに、市の花である椿を関わるお母さん方が収穫してくださり油にしたり、特産品の揚げ浜の塩も合わせてクラフトチョコの材料に。地域のめぐみを活かした仕事づくりも進めています。人口流出が進む珠洲では、地域に仕事があることが子どもや家庭が暮らしを続けるための基盤です。
大阪では、人が多いのに関係が希薄で「孤育て」になりやすい状況があります。シーパオの居場所づくりでは、子どもが関わる大人に声をかけてもらいながら宿題をしたり、ごはんを一緒に食べたりする体験を通じて、「ひとりじゃない」と感じられる時間を大切にしています。
震災直後の緊急支援から始まったシーパオの活動は、今は地域の資源や人の関わりを活かして共に支え合う、「子育ちの社会化」へと広がっています。来年以降も細く長く米づくりを続け、子どもが「一緒に作る・一緒に食べる・一緒に遊ぶ」体験をつくり継続して関わらせていただきたいと考えています。
応援、ご支援くださる方々へのお願い。
・田植えや稲刈りなど、季節の農作業をお手伝いください
・珠洲の稲藁和紙や椿、塩を使ったクラフトチョコを買って応援してください。バレンタイン企画で準備中!
・寄付で子どもたちのごはんと学び、そして地域の仕事づくりを支えてください
そして、次回の収穫祭にぜひ一緒に参加してください!








