「4日間、食べていません」
先日、50代の女性がCPAOを訪ねてこられました。
生活保護の申請は、すでにできていました。
ご本人の話では、受給まであと2週間ほど。その間を過ごすお金がない、とのことでした。
食べるものを求めて、いくつかの支援団体にも相談したものの、支援にはつながらなかった、と話されました。
そのうちの一つから、「ダメ元でCPAOに相談してみては」と言われ、来られたそうです。
CPAOは、子どもや子育て家庭を中心に活動しています。この方は、本来の支援対象ではありません。
ただ、単身の中高年の方から食料支援を求める連絡も、少なくありません。
そして、子どもや子育て家庭からの「食べるものがない」という相談も続いています。
その日は、子どもたちとのごはん会の日でした。
雨がたくさん降っていて、来ていた子どもたちはいつもより少なかったので、その分のごはんをお弁当にしてお渡ししました。
あわせて、行けそうな範囲で行われている炊き出しの情報もお伝えしました。
明日のごはんまで用意できたわけではありません。
生活がどうにかなったわけでもない。その日、私たちにできたのは、そこまででした。
制度にたどり着いた。そのあと。制度がなかったわけではありません。
この女性は、生活保護の申請までできていました。でも、実際に支援が届くまでには時間がある。
その間も、お腹は空きます。
子どもや子育て家庭から届く相談でも、制度や窓口につないだら終わり、とはいきません。
「親には言えない」
「先生にも話せない」
「前に話したけど、分かってもらえなかった」
「役所に相談したけど、難しいと言われた」という相談も、よくあります。
最近は、「AIですか?」
「AIだったら、もう話しません」
と言われることも増えてきました。
学校も、病院も、役所も、相談窓口もあります。でも、窓口があるだけでは、相談できるとは限らない。
相談できても、支援につながるとは限りません。
「相談先がある」ことと、「支援が届く」ことは、同じではありません。
相談は、その日では終わらない
CPAOでは、食料を渡して終わる相談ばかりではありません。
役所へつなぐ。
学校と話す。
病院へ同行する。
制度につながったあとも、生活が落ち着くまで関わりが続くことがあります。
小さい頃から関わり、何年にもわたってサポートを続けている子や親もいます。
「善意では持たない」
最近、関わる子の相談の中で、長くCPAOとともに子どもたちを支えてくださっている弁護士さんから、こんなことを言われました。
「CPAOもそうでしょうが、善意では持たない」この言葉が、ずっと残っています。
この相談サポートは、公的な委託事業ではありません。
CPAOが自主事業として続けています。
全部を引き受けることはできません。でも、「うちの対象ではありません」と、4日間食べていない人をそのまま帰すのか。
それも違うと思う。
どこまで受けるのか。
この線をどこに引くのか。
今も、答えはありません。
「助けて」の、そのあと
CPAOは長く、
「助けてって言ってもええねんで!」と言ってきました。
今も、それは変わりません。
でも、「助けて」と言ってもらえたら、それで終わりではありません。
助けて、と言えた。
でも、そのあとがあります。
制度につながるまで。
支援が届くまで。
そして、ときには、そのずっと先まで。
来週、この夏に届いた相談やサポートをまとめた「相談サポート 夏レポート」を公開予定です。
どんなSOSが届き、私たちはどう対応してきたのか。
数字とともに、お伝えします。
「助けて」と言えた、そのあとを、誰が支えるのか。



