《子ども・若者アウトリーチ&サポート新プロジェクト》東京のご報告 第2回レポート

11月も、10代のための炊き出しを東京にて行ってきました。
CPAOでは、2021年10月よりアウトリーチ活動の一環として、10代の子どもや若者らに向けた炊き出しを東京で行っています。
(詳しくは、こちらからご覧ください。)

今回のメインメニューは、前回の炊き出しに来てくれた子どもたちのリクエストで、たこ焼き風のCPAO名物「おこのみボール」を作りました。キャベツにニンジン、豚の挽肉がたくさん入ったものと、具だくさんのミルクスープ。それに和歌山県橋本市にあるCPAO支部でいただいた、みかんや柿も提供しました。

現地では、東京の支援者のみなさんがサポートに駆けつけてくださり、大阪からのスタッフtボランティアの方とで、総勢10名ほどで炊き出しを行いました。

オープンするとすぐに若者らが来てくれて、「自分で焼く!」「はじめて!」などと言いながら、楽しそうに自分たちでおこのみボールを作り、おいしいと言って食べてくれました。
スープも持参した果物も大変喜び、「これで今日一日、おなか減らなくて済んだ」「こんな良いことない」と言う子や、「夜ごはんにも欲しい」と持ち帰った子もいました。

そしてまた今回、少し前から関わっていた方や、子どもたちが巻き込まれる大きな事件が発生しました。
子どもや若者らが家出から繁華街に押し出されるように集まり、そして被害者にも加害者にもなってしまうことの危険性を、改めて痛感しています。
"こうしたらいい" といった簡単な解決方法はなく、家庭や学校、地域や社会、仕事といった構造による問題であり、この社会でおとなになることの難しさ、子どもや若者らを取り巻く環境の複雑さを思い知ります。

一時保護や施設入所、鑑別所などに入り、それらと家を行って帰ってとする子たちも、コロナの影響で加速度的に増えています。

子どもの想いは、本来なら親もとにいて、楽しく過ごしたい。でも親も問題を抱えていて、子どもが望むようには向き合えない。
子どもと親の周りにもっと手厚いサポートがあれば、親や社会をあきらめずに済むのにと、本当に子どもたちに申し訳なく思います。

子どもや若者らを取り巻くひどい現実に立ちすくみそうになりますが、現場に足を運び、「まずはごはん!」。
今月もまた何回か炊き出しを行ってきます。


ご支援くださるみなさま、いつもあたたかいご支援をくださり感謝し、また励まされております。
引き続きフットワーク軽く、よりしんどい状況に置かれている子どもたちのため、尽力して参ります。