新たな拠点で2021年4月より実施開始、コロナ禍における経済サポート
2020年に就労サポート事業のための新たな活動拠点を生野区に取得し、独自の就労サポート事業として「CPAO WORKS」を2021年より立ち上げました。
コロナの相談対応の現場で一番求められたニーズが、「仕事づくりと経済的支援」です。
そこで、シングルマザーや高校生など、コロナで経済的打撃を受けた方々を対象として、就労サポート事業を立ち上げました。
CPAOの掲げる「まずはごはん!」を支える食事業の担い手として雇用していきます。
新たな活動拠点にはCPAOのセントラルキッチン(厨房設備)を備えており、大量の調理が可能です。
ホットミールプロジェクト や 炊き出し など、CPAOの食事業の調理から配達、資材保管なども含め、すべてワンストップで行っています。
お母さん方や高校生の若者らが、各ご家庭にお届けするホットミールプロジェクトの宅食を調理し、またお弁当のパッキングや同梱する食品や生活用品の梱包などにも従事していただいています。
参加されているお母さん方からは、「これでお米が買えた」「光熱費の支払いができた」といった声も届き、働く中で自然と交流も生まれ、お母さん方の居場所にもつながっています。
CPAO WORKSに従事される方々は、和歌山県にあるCPAO支部「はしもとベース」での野菜づくりや、採れた野菜の流通、加工販売などにも参加しています。
CPAOが持つそれぞれの仕組みをつなげ、CPAO WORKSを通して、新たな雇用創出に向けた6次産業化を目指します。
「CPAO WORKS/シーパオワークス」の目的
- 経済的支援 収入のある仕事で直接的に経済支援を行う。また一般就労のためのブランクを埋める中間就労の場を目指して運営する。
- コミュニティ 働く場であり仕事を通じた居場所活動。この場を通して社会参加を行う。
- アウトリーチ 働いてもらうことを機会にして、CPAOとのつながりをつくるための関係づくり(アウトリーチ)の場。
CPAO WORKS参加者の声
■シングルマザー 40代
外に出られる機会できて、気分が明るくなりました。
子どもだけの毎日でなく、気分転換になり、自分の時間を持てるようになりました。
周りから、「雰囲気も顔つきも明るくなった」「積極的になった。とても変わった」と言われます。自分が家にいない時間ができて、子どもたちも自分で自分のことをするようになり、忘れ物が減って自立してきました。
子どもが産まれる前の自分が戻ってきたような感じがします。
■シングルマザー 30代
調理に参加するようになり、子どもたちに美味しい物を食べてもらいたいから、普段より頭を使うようになりました。
子育ての悩みや色んな情報を教えてもらったり、人とつながれて、話しやすい雰囲気があります。外に出たら楽しいと思えてきました。
私が仕事に行くことで、子どもも嬉しそうです。留守番をできるようになり、ルールを決められるようになりました。
以前はずっと二人でいたけど、仕事に行ってる間は自由に息抜きできている様子です。怒られない時間ができて、嬉しそうです。
■若者 高校3年生男子
中学生の時からCPAOに来ていて、今ではサポートする側になりました。小さな子たちに勉強を教えたり、遊んであげだりしています。もっとやりたいこと聞いてあげて、遊んであげられたらと思います。色んな子たちと遊ぶことが楽しくて、みんなと一緒に過ごせしたショートステイもとても楽しくて、またサポートに行きたいです。
自分が小さかった時よりも、みんながんばって勉強をしていると思います。調理の参加も、曜日ごとにやり方があって学びになって面白いし、楽しいです。