《子ども・若者アウトリーチ&サポート プロジェクト》事業開始のご報告

コロナ禍による長期休校や外出自粛で家族で過ごす時間が増え、子どもたちに様々な影響が出ています。

小中高生の自殺率は過去最多となり、CPAOでも、家に居場所がない子ども・若者たちの非行や家出などの相談や、サポートの依頼が激増しています。
家出の過程で、子どもたちは被害者にも加害者にもなる可能性があり、様々なダメージを受けることが懸念されます。

コロナ禍の拡大が始まった2020年のゴールデンウィークから、サポートする子どもたちを探し、追い掛けるうちに、私たちは大阪や東京の繁華街にたどり着くことになりました。
おとなが「ステイホーム」と家にいる間に、大阪では何十人、東京では何百人と、子どもや若者たちが繁華街に集まる姿がそこにありました。

中には中高生、時には小学生らも、一晩中そこで過ごしていることを知り、関わる子たちだけではなく、その場にいる子どもたちへのサポートも始めざるを得なくなりました。

何ができるのか現場に通い、彼らの話しを聞くことから始めましたが、簡単な答えはありません。
そこで、「まずは、ごはん!」のCPAOですから、子どもたちにごはんを提供することから始めることにしました。


第一弾として、10月30日の土曜日 、歌舞伎町で10代に向けた炊き出しを行ってきました。大阪からのスタッフと、東京で集まったボランティアの方々と実施しました。
提供メニューは、ハロウィンに合わせて、CPAO WORKS(CPAOで今年新たに始まった就労サポート)に参加するお母さん方が、カボチャなど野菜たっぷりのミネストローネ100食と、ソーセージとツナコーンの2種類のホットドッグを用意してくれました。

当日は大阪から乗って来たCPAOのキッチンカーを、ボランティアの方にハロウィン仕様にデコレーションしていただきました。

チラシを持って声をかけると、子どもたちが集まって来てくれました。


「毎日お菓子しか食べてない、1日食べない時もある」

そんな子どもたちも多く、おかわりをしたり、「野菜おいしい」とたくさん食べてくれました。用意したハロウィンのお菓子も好評でとても喜んでくれました。
食べながらたくさんの話しをしてくれて、心配な子には「何かあったら連絡してね」と連絡先を伝えることもできました。

「次いつ? 毎日して欲しい」

そう言ってくれた子どもがいました。

これからは、まずは毎月1回「まずは、ごはん!」として《10代向けの炊き出し》を提供し、ニーズの聞き取りを行っていきます。
そして体制を整え、今後もさらにサポートを続けていきたいと考えています。

大阪から持ってきた自前のケータリングカー
野菜たっぷりのミネストローネ