コロナの家庭内感染でサポート件数がピークに。過酷な状況にあった2月のオミクロン株緊急サポートのレポート

ゴールデンウィークに入り、恒例となった子どもたちとのツアーを久しぶりに行うことになりました。コロナ禍に入って以降、やっとの通常開催です。
今週はお天気も良さそうで楽しみです。またご報告していきます。

一方で、コロナの家庭内感染がまた増えつつあり、残念ながら今回参加できない子どもたちもいました。

今でこそ少し落ち着きましたが、2月の中旬から下旬にかけて、オミクロン株の家庭内感染が急増し、サポート件数がピークを迎えるという本当に大変な状況がありました。
保育園や学校で拡がったコロナに子どもが感染し、子が治ったかと思えば、今度は親の方に38度、39度の熱が出て自分自身がかかってしまう。
高熱やのどの痛みを訴える方も多く、自分は一切食べられないような状況でも、子どもにご飯をつくり世話をしなくてはいけない。感染中であるために子の預け先もなく、大変に過酷な状況でした。

元々しんどい状況におかれている家庭では、こうしたときに頼れる人や、備えの食料やお金などがない方がほとんどです。
日給月給制の派遣労働で働いておられる方が多く、子どものために休むとなると、間をおいてお金の辛さが出てきます。

休みが続き、仕事を解雇された方もおられました。
休業補償もありますが、色んな事情で抜け落ちて、そうした助成の対象にならない方もおられます。

本当にひどい状況で、つなぎ先や受け入れ先もなく、私たちのサポートも追い付かずで、どうしたら良いのかとパニックに近い状況でした。
お母さん方の代わりに保健所や病院に電話をかけ続け、「つながった!」と思った瞬間にガチャっと切られたこともありました。

そうした状態の親元にいる子どもたちの所までなんとか行き、ドア越しや離れた状態ですが、子どもらに話し掛けることで見守り活動を続けていました。

いつもの ホットミールプロジェクト の宅食とともに、ノドが痛く何も食べられないという方には栄養補給になるものやゼリー、また日用品や衛生用品なども合わせてお送りしたり、子どもが時間を持て余しているだろうと、おもちゃ付きのお菓子や絵本を一緒にお送りすることもありしました。

本当に困窮されているご家庭には、すぐに直接伺い、ドアノブに食べものや衛生用品などをかけてお渡ししていました。

『話しができて、すぐに来てくれてほっとした。ちょっとの間でも、子どもが喜んでいました。』
と言ってくださる方がおられて、なんとか続けてきて良かったと思えます。

お弁当以外にお届けした、子どもがすぐに食べられるもの、お菓子やのどが辛くないもの等買い出しの様子(撮影:徳丸)



少しピークを過ぎたころ、サポートをするお母さんからこんなメッセージが届きました。

『いつも本当にありがとうございます!保育園休園も今月で4回目となり、以前として厳しい状況は続いておりますが、毎週届けて頂けるお弁当のおかげで子どもたちもお腹と心が満たされ、笑顔が増えたし、わたし自身も以前は大変な状況でイライラすること多かったんですが、お弁当の存在でいつもより優しい気持ちで子ども達と接することができています。

食の大切さを、改めて身に染みて感じています。』


「お腹と心が満たされ」というのは、私たちがホットミールプロジェクトで届けたかった想いそのものです。
ただただ食料をお届けしているのではなく、給食のように何品もおかずがあり、調理を伴わずにそのまま食べられて、子どもが喜ぶ美味しい手料理が届くことで、へとへとになったお母さんの家事を減らし、ゆとりをつくり、お家でのあたたかな時間に還元されていきます。
活動の本当の目的がしっかり実現できているとわかり、嬉しく思えた瞬間でした。

まずはできることから。

引き続き、みなさまの気持ちをサポートに乗せて、子どもたちへと届け続けたいと思います。

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