相談やサポートの依頼で、食糧支援の次に多いのが、小学高学年ぐらいから高校生の子どもについての相談です。

「家で暴れる」

「昼夜逆転している」

「不登校になっている」

「繁華街に行って帰ってこない」

そんな相談が少なくありません。

家に引きこもり、親以外とほとんど会わない状態になっているケースもあります。

子ども本人からの相談もありますが、圧倒的に多いのは、親、特にシングルマザーからの相談です。

どうしていいかわからないまま、毎日をなんとかやり過ごしている保護者の方も多いと感じます。

「お前のせいだ」となじられながら、それでも何とかしようと向き合っている方もいます。

とても苦しい状況だと思います。

ただ、現場で長く関わってきて見えていることがあります。

思春期の問題は、思春期に入って急に始まるわけではありません。

小さい頃から、家の中で気持ちをうまく出せずに過ごしていたこと。

不安や孤立を抱えたまま、外とのつながりがほとんどないまま育ってきたこと。

そうしたものが、思春期に入ってから一気に表に出てくることがあります。

そしてもう一つ大きいのは、小さい頃からつながっていたかどうかです。

困ったときに、

「一番に頭に思いついた」

と連絡をくれた子がいました。

「信用できる大人はほとんどいない」

そう言いながら、それでも連絡をくれた子もいました。

何年も会っていなかったのに、

「話を聞いてほしい」

と電話をくれた子もいました。

それは、小さい頃に一緒にごはんを食べたり、遊んだり、ただ時間を過ごしたことが、完全には消えずに残っていたからだと思います。

親と話し、子どもと話し、それぞれの思いや言葉を少し整理しながら、お互いに伝えていく。

そんなことも、関係性があるからこそできる場合があります。

でも、思春期に入ってから初めて出会う場合、関係をつくるのは簡単ではありません。

本人と会うこと自体が難しいこともあります。

親からの相談だけが続き、本人とはなかなかつながれないこともあります。

だからこそ、できるだけ小さい頃から、遅くとも小学校中学年ぐらいまでに出会い、

一緒にごはんを食べたり、遊んだり、ただ一緒に時間を過ごしておくこと。

その積み重ねが、あとから子どもを支えることがあります。

子育ては、親だけ、母親だけに責任を負わせるものではありません。

しんどい状況に置かれている親子ほど、家庭の外に、気にかけてくれる人や、つながれる場所が必要です。

困ってから慌てて支えるのではなく、

もっと手前で、もっと普通に、親子が外とつながれる社会であってほしい。

そう思います。